結果と過程について
|過程が大事ってホント?
よく、「結果よりも過程が大事」って言うけど、これって本当?
私はこれ、半分正解で、半分間違っていると思っています。
主語を付けてみると分かりやすいので、主語を付けて説明していきます。
- 「人は結果よりも過程が大事」
- 「人は過程よりも結果が大事」
- 「データは結果よりも過程が大事」
- 「データは過程よりも結果が大事」
どうです!?みなさんはどれが正解だと思いますか。
正解は2番と3番です。
順番に説明していきますね。
「人は過程よりも結果が大事」
結果が大事なのは人です。
いくら頑張っても結果が出なければ、ダメなものはダメ。
プロスポーツ選手のなるにしても頑張ってなれるものではありません。
このことは子供から大人までほぼ全員が知っている事実です。
それでも子供を頑張らせるために大人は「頑張れば必ず結果は付いてくる。」とか、「頑張っていればいつか誰かが見ていてくれる。」とか事実で無いことをあたかも事実かのように言います。そして、最後は「結果はどうであれ、頑張ったことは無駄にならない」と無責任な言葉で締めくくります。
だったら最初から、「結果を出せ。結果が出ないなら方法を変えろ。それでもダメなら見切りを早くしろ。そして次の目標に進め。」
一見冷たい感じがしますが、こっちの方が良くないですか。
次に
「データは結果よりも過程が大事」
「えっ?イヤイヤダメでしょ。」と思いますよね。でもこれ本当なんです。
例えば、「Amazon Go」。
Amazon Goは言わずと知れた無人コンビニシステムです。
Amazon Goはカメラとマイクを使ってお客が何を買ったかを把握します。
そして、ここで重要なことは、“ユーザーの手”を把握するということです。
例えば、あなたがコンビニの店長だったとします。
お昼にお客さんが来店し、まず、500mlのお茶を手にしました。そして、おにぎりコーナーに向かいましたが、残念ながらおにぎりは売り切れでした。お客さんは仕方がないので、500mlのお茶を元の陳列棚に戻し、コーヒーとサンドウィッチを購入しました。
結果だけを見れば、お客さんはコーヒーとサンドウィッチを買いました。
ですので、あなたは、その結果から、次の日のサンドウィッチとコーヒーの陳列数を増やすことにしました。
そして、サンドウィッチとコーヒーは売れ残り、おにぎりが売れるという機会損失をしてしまいました。本来は、おにぎりの陳列数だけをを増やすだけで良かったのに・・・
というように、データは結果よりも過程が大事ということがお分かりいただけたでしょうか。
そして、Amazon Goは、正しい結果を出すために正しい過程をなによりも重要視しているということです。
|まとめ
私たち人間は目的と手段をよく間違えます。
だからこそ、人は過程よりも結果を意識しなければなりません。
データは結果だけで判断すると、判断を間違えます。
だからこそ、必ず過程も見なければならないというお話でした。
またね~