「天才」ってだれ?
シュリニヴァーサ・ラマヌジャンって人を知っていますか。
インドの数学者です。映画『奇跡がくれた数式』を観た方は誰もが知っています。彼が天才であるということを。
そして、私はこの映画を子供がいる親御さんに是非見ていただきたいと思っています。理由は、過度な期待を自分の子供にすることが無くなるからです。
多くの親が天才を知りません。つまり基準が無いまま漠然と我が子に期待しているのです。ちょっとしたことで「我が子は他の子と違うのでは?」と思うことはよくあることです。
例えば、
2×6=?
正解は12ですよね。
では次に、この2×6=12の説明をしてください。
2+2+2+2+2+2=12
ですよね。
しかし、ラマヌジャンはこのような説明ができなかったのです。
なぜなら、彼にとって2×6=12だから。(実際にはもっと難しい数式です)
Excel で=2*6と入力したら12と表示されますよね。
でも、パソコンが行っている処理は2+2+2+2+2+2=12です。
性能が高いパソコンは、この足し算の計算が早いだけで、掛け算で処理はしていません。ということは、多くの親御さんが思い込んでいる、天才とは、足し算の処理速度が速い人をイメージしているのではないでしょうか。だから、いっぱい同じような問題を解かせますよね。
でも、もし、この映画を見終わった後も、まだ自分の子供に天才としての希望を持たれるのであれば、本当にその子はその分野において天才なのかもしれません。
ただ私は、天才の基準を知っていれば、間違えた期待を子供に押し付けることは減り、子供たちが、より多くのことにチャレンジできるのではないか、そして、いろんな才能が開花するのではないかと考えています。
親は訳の分からないものに期待し、勝手に周りと比べ、勝手に不安になり、その不安を隠すために我が子や周りの人に不満や怒りをぶつけます。このサイクルって誰も幸せになれないんですよね~。というお話でした。
またね~